FTCがFacebookを提訴、InstagramとWhatsAppの買収撤回を求めるc

連邦取引委員会（FTC）は、Facebookを提訴すると発表した。この訴訟は、Facebookが「長年にわたる反競争的行為を通じて、個人向けソーシャルネットワーキングにおける独占を違法に維持してきた」と非難している。また、ニューヨーク州司法長官レティシア・ジェームズ氏が率いる48人の司法長官連合も、別の訴訟を起こしている。

FTCの訴訟は、Facebookが独占に対する脅威を排除するためにその権力を行使したことと、その行動が消費者に与えた影響に焦点を当てている。

「個人のソーシャルネットワーキングは、何百万人ものアメリカ人の生活の中心です」と、FTC競争局長のイアン・コナー氏は述べています。「Facebookの独占を固定化し維持しようとする行動は、消費者に競争の恩恵を与えていません。私たちの目標は、Facebookの反競争的行為を是正し、競争を回復させ、イノベーションと自由競争が繁栄できるようにすることです。」

FTCの訴訟では、InstagramとWhatsAppの買収を反競争行為の例として具体的に指摘しています。FTCは、InstagramとWhatsAppの事業終了を含む可能性のある恒久的な差し止め命令を求めています。

FTCは連邦裁判所に恒久的な差し止め命令を求めており、その内容としては、InstagramやWhatsAppを含む資産の売却を義務付けること、Facebookがソフトウェア開発会社に反競争的な条件を課すことを禁じること、将来の合併や買収についてFacebookに事前の通知と承認を求めることなどが考えられる。

さらに、FTCへの訴状によると、Facebookはサードパーティ製ソフトウェアに対して反競争的な行為を強要し、APIを含む「プラットフォームへの貴重な相互接続」へのアクセスを遮断したという。FTCが指摘する具体的な例としては、Facebookが2013年にVineが使用していたAPIを停止したことが挙げられる。

訴状によると、Facebookはこれらのポリシーを施行するために、競合する個人向けソーシャルネットワーキングサービス、モバイルメッセージングアプリ、その他のソーシャル機能を備えたアプリからの競争上の脅威を鈍らせるためにAPIアクセスを遮断してきたという。例えば、Twitterは2013年に、ユーザーが短い動画を撮影・共有できるアプリ「Vine」をリリースした。訴状によると、これに対しFacebookは、VineがFacebook経由で友人にアクセスできるようにするAPIを遮断したという。

FTC からの発表全文は、こちらでご覧いただけます。

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